「温泉」と言えば、温かいお湯に浸かりホッと一息つくとのイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし近頃は台湾にある、天然炭酸水「冷泉」の人気が上昇しているようです。この冷泉はその名のとおり、冷たい温泉。
シュワシュワと発砲した冷たいお湯に浸かることで、一体どのような効果が期待できるのでしょうか?また、日本で台湾のような冷泉を体験することは可能なのでしょうか。
台湾にあるクールダウンできる温泉「冷泉」
台湾にも日本のようにたくさんの温泉があり、台湾以外の国の方からも人気があります。近頃海外旅行客から特に注目されているのが、天然炭酸泉「冷泉」です。
台湾には複数の冷泉がありますが、その中でも台北市内から2時間で行ける場所にある「蘇澳冷泉(すおうれいせん)」が話題となっています。蘇澳冷泉のお湯は一般的な炭酸泉のようにシュワシュワとした湯触りが特徴的です。
ちころで、なぜ「冷泉」と呼ばれているのか気になりますよね。なぜなら、この蘇澳冷泉の炭酸泉の温度は22度程度だからです。色は無色透明と一般的な炭酸泉と同じですが、温度が冷水に近いため冷泉と呼ばれています。
蘇澳冷泉は温度的にクールダウンとして利用するものですが、長くお湯に浸かっていると徐々に身体が温まってくるところが、ぬる湯とは異なる点です。
泉質は炭酸カルシウム泉となっており、新陳代謝を促進させたり、美肌効果が期待できるだけでなく、胃腸病、慢性肺炎、痛風、糖尿病、皮膚病にも良いとされています。
日本で台湾のような冷泉に入ることは可能?
日本でも冷泉のようにぬるめの温度の温泉はあります。「ぬる湯」と呼ばれることもありますが、残念ながら炭酸泉のぬる湯は、原稿執筆時点では国内には存在していないようです。
温かい炭酸泉とぬる湯へ交互に入浴するのと、炭酸泉の冷泉に入るのでは、やはり湯あたりや期待できる効果が異なります。冷泉ならではの効果を得るには、今のところは台湾の蘇澳冷泉へ行くしか方法はないでしょう。
台湾の蘇澳冷泉を楽しむ際の注意点は?
もし台湾へ行き、蘇澳冷泉へ入ることが決まったら、一つ注意していただきたい点があります。それは「水着」と「キャップ」が必要という点です。
日本の温泉は裸で入ることが可能で、髪の長い方は結んでお湯につかないようにすれば問題ありません。しかし台湾では水着とキャップを着用して温泉に入るのが一般的なので、旅行の際は必ず持参するようにしましょう。